
プロ研修講師の教える技術
寺沢俊哉
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2011-10-15
この本について
教える立場になると、「ちゃんと伝わっているのか」「相手が本当に理解できているのか」がずっと気になりませんか。僕も新人に説明するときほど、自分の言葉が空回りしている感じがして、後から落ち込むことが多いです。相手の反応が薄いと、つい説明を増やしてしまう。でも、それで余計に伝わらなくなる。そんな堂々巡りに陥っていました。 この本は、そこで一度立ち止まって「そもそも教えるってどういう行為なのか」を現実的に見直させてくれました。たとえば、相手をお客さんにせず参加者にするための質問の使い方や、クローズドからオープンへ徐々に広げる流れの作り方。あるいは、説明しすぎず、相手の口から言葉が出るように誘導する姿勢。どれも派手ではないけれど、日々のやり取りでじわじわ効いてきます。そして何より、「教えることは相手の人生の時間を預かる行為」という視点が、こちらの態度を静かに変えてくれる感じがしました。 仕事で後輩をフォローするとき、研修を任されたとき、あるいは自分の子どもに何かを伝えるとき。うまくいかない原因を相手に求める前に、自分の立ち位置を整えたい人に刺さると思います。教えることが苦手なままでもいいから、少しずつ歩き方を変えたい。そんなときの相棒になる本です。
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