
ぼく、街金やってます
テツクル
ベストセラーズ / 2019-08-02
この本について
お金のことって、表向きは「計画的に使いましょう」で済む話なのに、実際はそんなきれいに整理できないよな…とよく思います。自分の足元でも、急な支払いに追われたり、判断を誤ったり、気づけば選択肢が狭まっていることがある。そんな“追い詰まる瞬間”の裏側で、何が起きているのかがずっと気になっていました。 『ぼく、街金やってます』は、その一番見えにくい場所を、当事者の視点で淡々と描いてくれます。街金の顧客のほとんどが負の連鎖に巻き込まれていく現実や、銀行では扱えない事情を抱えた人に対して、どんなギリギリの判断で融資が行われているのか。さらには、ただ貸すだけでなく、どう回収するかまで含めた“ビジネスの全体像”が見えてきます。読んでいると、綺麗事では語れない「お金の流れ」が急に立体的になる感覚がありました。 個人的には、リスクを恐れていたら誰にも貸せないという話が特に刺さりました。仕事でもそうですが、完璧な条件が揃うことなんてほぼない中で、何を見極め、どこに踏み込むのか。その判断の質が、結果を大きく左右するんだとあらためて思わされます。もちろんこの本は借金を推奨するようなものではなく、むしろ“最後の砦”の現場を知ることで、自分の生活や選択のラインが引き直される感覚があります。 数字だけではわからないお金のリアルに触れたい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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