
ヒトラーの正体(小学館新書)
舛添要一
小学館 / 2019-08-06
この本について
最近、「なぜ人はああいう極端な言葉に引っ張られてしまうのか」と考えることが増えました。自分は冷静に判断しているつもりでも、社会がざわつくと、一瞬で足元が揺らぐ感じがあるんですよね。そういうときに、この本の抜粋を見ている読者が多いのも分かる気がしました。ヒトラー個人よりも、「どうしてそんな人物が支持されたのか」という構造の話に関心が集まっているように見えます。 読んでみると、ヒトラーの成功が「物語づくり」や「敵を具体化する技術」に大きく依存していたことが、淡々と説明されていて、そこが妙に現実的です。貧困エピソードで“出自の物語”をつくったり、抽象論ではなく、ヴェルサイユ条約やユダヤ人といった“目に見える敵”を提示したり。大衆がどう動くかを読み切った上で政策も宣伝も組み立てていく姿は、現代の政治やSNSの空気にそのまま重ねてしまいます。また、ワイマール憲法のように制度が整っていても、経済不安や人口問題のような長期の土台が揺れると、一気に脆くなるという視点も刺さりました。 専門的な歴史書というより、「社会が極端に寄っていくとき、何が起きているのか」を知りたい人に向く本です。過去を知って安心するとか、誰かを断罪するとかではなく、今の自分たちの足場を確認するために読む一冊だと思います。こんな空気の読みにくい時代に、構造を静かに見直したい人に刺さる気がします。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




