
ちょっとずつ、マイペース。
伊藤 一朗
KADOKAWA / 2019-08
この本について
仕事でも趣味でも、「これ好きなはずなのに、なんでこんなに疲れてるんだろう」と感じることってありませんか。頑張りたい気持ちはあるのに、熱狂型でも完璧主義でもない自分をうまく扱えないというか。無理して情熱を盛らなきゃいけない場面ほど、むしろ空回りしてしまうこともあります。 伊藤一朗さんの『ちょっとずつ、マイペース。』は、そんな“頑張り方のクセ”に気づかせてくれる本でした。たとえば、寝ないで仕事すればするほど判断力が落ちていく話や、「大まかには好き」くらいでいいという視点は、肩に入りすぎた力をすっと抜いてくれます。好きなことを仕事にしていても、好きじゃない作業が必ずあるという淡々とした事実も、変な理想から距離を置くのにちょうどいい。さらに、人は忠告されても変われないから、ひどい仕事ぶりの相手にはあえて何も言わない、という話も妙にリアルで、働く現場の“温度”をそのまま言葉にしてくれています。 派手な成功談に振り回されがちな人よりも、日々の生活を壊さずに続けられる働き方を探している人に刺さると思います。自分のペースを守ることが弱さじゃなく、むしろ生き抜くための戦略なんだと、静かに教えてくれる一冊でした。
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