
世界はデザインでできている (ちくまプリマー新書)
秋山具義
筑摩書房 / 20191105
この本について
仕事でも日常でも、「どう見せれば伝わるんだろう」と手が止まる瞬間ってありますよね。アイデアが浮かばないというより、正解が多すぎて選べない。あるいは、頑張って新しさを出したつもりが、誰にも気付かれない。僕自身ずっとそんな堂々巡りをしてきました。 この本が面白いのは、「デザイン=センスの話」ではなく、日常の目線で“仕組み”として語ってくれるところです。例えば、何でも自由と言われた時こそルールを自分で決めた方が考えやすいとか、半歩だけ新しい方向を狙うと受け入れられやすいとか、言われてみれば当たり前なのに日々忘れてしまう視点が多いんです。桃のイラストひとつでも、僕らが無意識に共有している“前提”が形を決めていると知るだけで、世の中の見え方が変わります。 そしてもうひとつ刺さったのは、「行動してもらう瞬間までデザインする」という考え方。マルちゃん正麺の例のように、手に取る理由や、誰かに話したくなる要素まで含めて設計する。これは仕事の企画でも文章でも同じで、結果に近い部分ほど雑にしがちな自分にはかなり効きました。 デザインの専門家じゃなくても、「伝わらない理由をもう少し深く知りたい人」にすごくしっくりくる本です。普段見ているものの裏側がわかるだけで、選ぶ基準も、つくる基準も、ちょっとだけ整っていく感覚があります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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