
ユルゲン・クロップ 増補版
エルマー・ネーヴェリング、大山雅也、鈴木良平
イースト・プレス / 2019-10-17
この本について
仕事でもチームでも、人をまとめる立場にいると「どこまで介入すべきか」「どこから任せるべきか」で迷うことが多いと思います。強く引っ張りたい気持ちと、対話しながら進めたい気持ちの間で揺れるあの感じです。僕自身、正解が見えずに手探りになることがよくあります。 この本のクロップは、その揺れとかなり丁寧に向き合っていました。価値観や方向性の部分では迷わず決めきる一方で、プロセスや細部ではスタッフや選手に思いきり委ねる。そのバランスが、ただの“優しいリーダー”や“強いリーダー”ではなく、信頼される存在をつくっていく過程として描かれています。また、怒りを翌日に持ち越さない姿勢や、部屋割りの抽選みたいな小さな工夫で共同意識を育てる場面は、リーダーシップというより「人としてどう振る舞うか」を考えさせられました。さらに、決断の重さを引き受ける孤独や、ブランドを「行動の積み重ねの結果」と捉える視点も、現場でつまずいた時に効いてくる感じがあります。 肩書きはあるのに自分の軸が定まらないと感じる人、あるいはチームを見る立場にいながら「もう少しうまいやり方があるはずだ」と悩んでいる人には、じわっと刺さるはずです。リーダー像を押しつける本ではなく、現場で迷いながらも自分らしく続けるためのヒントが詰まっています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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