
裁判官失格 法と正義の間(はざま)で揺れ動く苦悩と葛藤 (SB新書)
高橋 隆一
SBクリエイティブ / 2019-12-05
この本について
正しい判断って何だろう、と仕事でも日常でもふと立ち止まってしまうことがあります。自分の決断が誰かを救うのか傷つけるのか、後から分かることばかりで、正しさなんて曖昧だなと感じる瞬間が増えてきました。そんなモヤモヤを抱えたままこの本の抜粋を読んだとき、裁判官という“絶対に誤れない”立場でも同じ迷いに向き合っているんだと気づかされました。 特に、求刑と判決の間で揺れる検察官や裁判官の葛藤、遺族の気持ちと制度の限界の狭間で立ち尽くす姿は、きれいごとでは片付かないリアルさがあります。過去の判例を無視できない一方で、人としての感情も消えない。その両方に引き裂かれる心の動きが丁寧に書かれていて、「迷うこと=弱さじゃない」という視点をもらえる感覚がありました。また、支援者の存在など、外からは見えにくい裁判の現場の空気も描かれていて、判断の裏側にどれだけの揺れがあるのかが少しだけ想像できるようになります。 正解を教えてくれる本ではありませんが、自分の“判断”に向き合うときの姿勢を落ち着いて見直すきっかけにはなります。迷いながらでも誠実であろうとする人の話は、不思議と自分の背中を軽く押してくれるものですね。 正しさに振り回されやすい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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