
発達障害&グレーゾーンの小学生の育て方
井上 雅彦
すばる舎 / 2020-01-24
この本について
子どもが学校でつまずいたとき、「これって性格なのか特性なのか」「親としてどう関わればいいのか」と迷うことってありますよね。診断がついていようがいまいが、グレーなままの状態ほど判断が難しくて、毎日が手探りになる感じもよくわかります。僕自身、目の前の困りごとにどう寄り添えばいいのか悩んだとき、この本が少し呼吸を整えるきっかけになりました。 印象的だったのは、まず“苦手のパターンを丁寧に観察する”という視点です。イライラやかんしゃくの背景には、その子なりのルールやこだわりがある。そこを親が無理に正そうとする前に、「どんなときに起きるのか」を見つけるだけで、関わり方がずいぶん変わるんだと実感しました。また、環境を調整するだけで負担が軽くなるという話も、具体的な例が多くてイメージしやすいです。家の中ではOKにする行動を決めて外ではルールを守る、そんな小さな調整でも、子どもが落ち着いていく姿が想像できました。 そして、この本がいいなと思ったのは、“診断がつくかどうか”よりも、“その子がどこで困っているのか”に視点を戻してくれるところです。スペクトラムという言葉の通り、日によって揺れる状態を前提にしているので、親が「見極めなきゃ」と追い詰められにくいのも救いでした。 「うちの子は何に苦戦しているんだろう」と日々考えている親御さんに、静かに寄り添ってくれる一冊です。
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