
知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
本田 秀夫
SBクリエイティブ / 2024-03-07
この本について
子どもの「できない理由」が霧の中にあって、親としてどう向き合えばいいのか迷うことってありますよね。頑張らせすぎて疲れさせてしまったり、逆にどこまで支援していいのか分からなかったり。自分の経験でも、子どもの困りごとが“性格なのか特性なのか”判断できずに、ずっとモヤモヤしていました。 この本は、そのあたりを丁寧にほどいてくれます。特徴的なのは、知的障害と発達障害を別々に見ないところ。日本の制度上は分かれているけれど、実際には同じ「神経発達症」の仲間で、両方の可能性を一緒に考えたほうが支援がスムーズになる。その視点に触れるだけで、子どもの困りごとを立体的に見やすくなります。また、無理させてから支援を考えるのでは遅いという話も現実的で、子どもの「少しの努力で届くゴール」を設定する重要性が腑に落ちます。さらに、特性と情緒の揺れを分けて考えるという指摘は、二次障害を防ぐうえでかなり大きなヒントになります。 親だけで抱え込まなくていいというメッセージも印象的で、親の会など周囲のネットワークをどう使うかまで触れられているのがありがたいところです。 子どもの困りごとの正体を、ひとりで抱えたまま整理しきれずにいる人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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