
アメリカはなぜ日本より豊かなのか? (幻冬舎新書)
野口悠紀雄
幻冬舎 / 2024-08-28
この本について
経済ニュースを見るたびに、「結局、今の日本ってどこがまずいんだろう…」みたいな、ふわっとした不安だけが残ることがあります。円安で企業は儲かってると言われても、自分の生活が良くなっている実感はないし、賃金と物価の関係もいまいち腑に落ちない。そんなモヤモヤを、数字と構造で丁寧にほどいてくれるのがこの本でした。 読んでいて特に刺さったのは、円安で利益が出ているように見えても、それは帳簿上でしかなく、生産性は全く上がっていないという指摘です。自分たちの暮らしが豊かにならない理由が、「努力が足りないから」ではなく、仕組みそのものにあると示されると、妙に納得してしまいます。また、賃金を上げるにはまず生産性を引き上げるしかなく、それは金利も含めた国全体の制度設計とセットだという視点も、これまで見えていなかった部分でした。 さらに響いたのは、アメリカが強い理由を「寛容さ」や産業構造の柔軟性に求めているところです。技術革新がまっすぐ成長につながり、そこから賃金が上がっていく流れを、ちゃんと実体ベースで説明してくれるのはありがたかったです。日本がどこでつまずいているかを、感情論ではなく仕組みとして理解したい人に向いていると思います。 「なんとなく日本の停滞に違和感があるけれど、何から考えればいいのか分からない」という人に静かに効く一冊でした。
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ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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