
ディスレクシア入門---「読み書きのLD」の子どもたちを支援する
加藤 醇子
この本について
「読み書きが苦手な子にどう接したらいいのか、そもそも“何が起きているのか”が分からないまま時間だけ過ぎていく」──そんなモヤモヤを抱えている方、多いと思います。努力不足とか性格の問題じゃないと頭では分かっていても、じゃあ実際どこに困りごとの根っこがあるのかは、自分の経験だけでは見抜けません。 この本は、その霧を静かに晴らしてくれる一冊でした。印象的だったのは、ディスレクシアの核心が“音の粒をとらえる力”にあるという説明で、読みが遅い・不正確といった表に出る困難の裏で、音を聞き分ける段階からつまずきが起きていることが丁寧に描かれている点です。仮名と英語で出現率が違う理由や、読める文字が20文字前後を境に一気に増えるという発達の特徴など、現場で子どもを見るときの視点が少しずつ変わっていきました。また、RTIモデルや大学入試での配慮のように、個々の子どもに合わせた支援がすでに仕組みとして動き始めていることも、実務で迷ったときの判断材料になります。 特別支援の現場にいて「基本構造をちゃんと理解しておきたい人」には特に刺さると思います。理論だけでなく、子どもの日々の困りごとをどう読み解くかのヒントが、静かに、でも確実に積み上がっていく本です。
読書インサイト
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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