
心理学・入門(改訂版) 有斐閣アルマ
サトウタツヤ and 渡邊芳之
この本について
人と話すときに「もっと気の利いた受け答えができれば…」とか、自分の性格について「結局これは直るのか、直らないのか」と考え込んでしまう瞬間ってありませんか。僕もコミュニケーションや性格のことでつまずくたびに、どこから手をつければいいのか迷っていました。 この本がおもしろいのは、「性格は気合いで変えるものではなく、環境との関係で形づくられる」という当たり前のようで見落としがちな視点を丁寧に示してくれるところです。自分の行動パターンを責めるより、どんな状況がそれを引き出しているのかを見に行く感じです。また、会話や人間関係で悩むときも「話し上手より、聞き上手のほうがコミュニケーションの質を変える」という視点が入ると、肩の力がすっと抜けます。相手の話を受け止めるサインを出すだけで場が変わる、というのは実際にやってみると実感しやすいところでした。 さらに、リーダーシップについても「指示を出す力」と「人間関係を整える力」を別々にし、その両方をどう組み合わせるかで集団がどう変わるかを説明してくれるので、仕事の現場で人をまとめる立場にある人にはかなり実用的です。性格やコミュニケーションを“個人の気質”だけで片づけるのではなく、「環境」「関係」「状況」という軸で見直してみたい人に向いている一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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