ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言

ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言

長谷川 和夫 and 猪熊 律子

KADOKAWA / 201912

累計読者数32
平均ハイライト数 12.1件/人
star総合評価 55/100
start序盤集中型

この本について

家族の言動が少し噛み合わなくなったとき、自分の対応が正しいのかモヤモヤすることがありませんか。急かしてしまったり、こちらのペースに合わせてもらおうとして、あとからじわっと反省するような場面、僕にもよくあります。 この本は、認知症を「症状」ではなく「その人の体験」として捉える視点をくれました。たとえば、相手が今どんな気温の中にいるのかを想像するように接すること。会話の入り口をこちらが決めつけるのではなく、「今日は何をしたいのか、したくないのか」を尋ねて、役割を奪わずに待つこと。そして、認知症の理解が段階的に変化するという当たり前の事実を、専門医自身が当事者として語ってくれること。このあたりが、読者が保存した部分にもにじんでいるように感じました。 特別なテクニックを覚えるというより、「その人の温度に合わせていく感覚」を取り戻すような本です。身近な人の変化にどう向き合えばいいのか悩んでいる人、あるいは焦りや申し訳なさと同居しながら介護に向き合っている人には、静かに効いてくると思います。僕自身、急がずに時間を渡すという発想を、この本でようやく持てました。

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