
認め上手―人を動かす53の知恵
太田 肇
東洋経済新報社 / 2009-06-25
この本について
仕事って、成果や肩書よりも、人からちょっと声をかけてもらえたかどうかで気持ちが全然変わる日がありますよね。部下との距離の取り方に迷ったり、メンバーが何を求めているのか読み切れなかったり。「もっとちゃんと認めたいけど、どう動けばいいのか分からない」というモヤモヤ、けっこう共通の悩みなんだと思います。 この本が面白いのは、承認をざっくり「褒める・ねぎらう」みたいな話にせず、日常の承認とキャリアの承認という二つの欲求に分けているところです。人によってどちらを重視するかが違うから、同じ接し方では響かない。例えば、新入社員には日常的に気にかけてくれる人が必要だったり、逆にベテランは静かに仕事を見てくれているだけで満足度が上がったりする。こういう“人によって違う”部分の見立てが丁寧で、職場のちょっとした行動を変えやすいんです。 さらに、承認って結局は会話の質で決まる、という当たり前だけど避けがちなところに踏み込んでくれます。挨拶や雑談の重さ、じっくり聞くことの影響、同期ネットワークが離職を防ぐ理由など、現場で「ああ、あるな」と思える視点が多い。上司は黒子でいい、という考え方も個人的には救われました。 部下や同僚との関係がどこか噛み合わないと感じている人に、とくに刺さる一冊です。
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