
「推し」で心はみたされる?~21世紀の心理的充足のトレンド
熊代亨
この本について
最近、職場でもプライベートでも「自分の承認欲求ってめんどくさいな…」とか「人との距離感の取り方がよく分からない」と感じる瞬間が増えていませんか。誰かに褒められたい気持ちと、他人に依存したくない気持ちのあいだで揺れるというか、うまく自分を扱えない感じ。僕もずっとそのあたりでもやもやしていました。 この本は、そんな感覚を“弱さ”として切り捨てず、「推し」という身近な体験から丁寧に説明してくれます。たとえば、推しがいる人ほど職場の近くにもロールモデルを見つけやすいこと。毎日の挨拶や簡単なやりとりだけで心理的に満たされる人は、実はものすごく強いこと。そして、遠くのインフルエンサーだけに頼るより、身近な人を少しだけ“良い対象”として見られたほうが、仕事も人間関係も楽になること。どれも大げさな理論じゃなく、日常レベルで「ああ、確かに」と思える話ばかりでした。 読んでみて、自分が承認欲求に振り回されていると思っていたけど、本当は満たされる仕組みを持っていなかっただけなんだと気づきました。身近な人の良いところを減点法ではなく加点法で見ていく、という視点の変化もすぐ使えます。 推し活をしている人はもちろん、職場での居心地に悩んでいる人や、後輩との関わり方に自信がない人に、とくに刺さる本だと思います。
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