
マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する (NHK出版新書)
丸山 俊一 and NHK「欲望の時代の哲学」制作班
NHK出版 / 2018-12-14
この本について
仕事でも日常でも、気づけば大きなシステムに合わせて動いているだけなんじゃないか…と感じる時があります。自分で選んでいるつもりなのに、都市や職場のリズムに心まで巻き込まれてしまうような、あの妙な疲れです。僕自身、そのモヤモヤを言語化できずにいたのですが、この本を読むと「なぜそう感じるのか」を少し冷静に見られるようになりました。 ガブリエルの語りは難解な哲学の説明というより、「現場で頭を使う人の思考」に近いです。東京の電車システムに人間が従属しているように見える話や、都市が僕らのメンタルをどう変えるのかという視点は、自分の日常にもそのまま当てはまる感覚がありました。また、民主主義や資本主義を“真実を与えてくれる仕組み”ではなく、“情報処理の方法”として語り直す部分は、世の中のノイズに振り回されやすい人間にはかなり響きます。さらに、世界をひとつの像として捉えることは本来できないという話は、何かを単純化しすぎて苦しくなるクセに気づくきっかけになりました。 体系的に理解しようとしなくてもよくて、「目の前の現実をどう見るか」を整えてくれる一冊です。日々のスピードについていく中で、自分の感覚が置いてけぼりになっている人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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