
本当のことを言ってはいけない (角川新書)
池田 清彦
KADOKAWA / 2020-01-10
この本について
最近、「何に意味があるのか」「自分の選んでいることは正しいのか」と考えすぎて、しんどくなることが増えていませんか。周りの空気や“正しそうな意見”に合わせてしまって、本音の感覚がどんどん鈍っていく感じ。自分でも気づかないうちに、どこかで窮屈になっているあの感じです。 『本当のことを言ってはいけない』は、そのモヤモヤをいったん横に置いて、「そもそも、その前提って本当に必要?」と問い直してくれる本でした。たとえば、意味の有無で物事を裁こうとする私たちの癖を、昆虫採集や寝たきりの人の話を通してズバッとほぐしてくれますし、動物園やサーカスの議論では、「人間だって似たようなものだよね」と視点をひっくり返されます。AIの予測や役割についても、過度な期待や不安ではなく、現実の限界を静かに指摘してくれるので、未来への不安が少し減りました。 読んで感じたのは、派手な答えをくれる本ではなく、固まっていた考えがゆるむ本だということです。自分が何に縛られていたのかに気づけるだけで、日常の選択がだいぶ楽になります。「考えすぎて疲れてきた人」には特に刺さると思います。 世界の“正しさ”に合わせるより、自分の感覚を一度取り戻したいときに静かに効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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