
未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―
ドミニク・チェン
新潮社 / 2022-08-29
この本について
仕事でも趣味でも、何かをつくろうとすると、言葉にできないモヤモヤに引っかかることが多いです。自分の表現ってそもそも何なのか、ほかの人の作品を参考にすると「これでいいのかな」と不安になる。さらに、インターネットで何でも共有される時代に、自分のつくるものがどう扱われるのかも気になってしまう。僕もずっとそこが整理できずにいました。 この本は、その悩みに対して派手な答えをくれるわけではないんですが、視点がゆっくり書き換わっていく感覚があります。たとえば、著作権や技術を「社会の言語」と捉え直す話は、自分が見ているルールが絶対じゃないと気づかせてくれますし、誰かの表現が自分の材料になり、自分の表現もまた誰かに溶けていくという考え方は、創作の怖さよりも連鎖の面白さの方を大きくしてくれました。そして、言葉そのものが世界の受容体になるという視点に触れると、自分の感じている違和感にも、少しずつ名前を与えられるようになります。 ものづくりに限らず、「自分の世界の見え方って本当にこれで合ってるのかな」とよく立ち止まる人には特に刺さる一冊だと思います。自分のパターンがどこから来て、どこへ向かうのかを考えたい時に、静かに横で灯りをつけてくれる本です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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