![ドゥルーズ 流動の哲学 [増補改訂] (講談社学術文庫)](https://m.media-amazon.com/images/I/71Uep3mFCmL._SY500.jpg)
ドゥルーズ 流動の哲学 [増補改訂] (講談社学術文庫)
宇野邦一
講談社 / 2020-02-12
この本について
最近、物事をどう捉えればいいのか分からなくなる瞬間が増えている気がします。正しさとか、主体性とか、言葉の意味とか…考えれば考えるほど手が届かなくなる。そんなときにドゥルーズを読み返すと、「そもそも世界の見方を固定しようとしすぎていたのかもしれない」と肩の力が抜けました。 この本が助けてくれるのは、まず“関係づけてしまう癖”を揺さぶってくれるところです。今日と明日を同じ線でつなげようとする思考をいったん脇に置くと、過去も記憶ももっと流動的に扱える。あの「過去は変容し続けて現在に突出する」という指摘は、記憶に縛られる感覚をゆるめてくれました。さらに、言語や主体さえも固定しない見方に触れていると、普段の思考がどれだけ“常識”に縛られているかが見えてきます。非正確な表現がむしろ正確な経路になる、という逆転も新鮮でした。 そして何より、ドゥルーズの「喜びは非主体的である」という感覚が、行き詰まりの中で少し呼吸を戻してくれます。自分という輪郭の外を想像できた瞬間に、新しい動き方が生まれる。哲学なのに、身体が動き出す感じがあるんです。 思考の枠組みを一度ほどいてみたい人に刺さる本だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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