
「過干渉」をやめたら子どもは伸びる(小学館新書)
西郷孝彦, 尾木直樹, and 吉原毅
小学館 / 2020-04-07
この本について
子どものことで悩んでいると、つい「ちゃんとさせなきゃ」「将来困らないように」と手を出したくなる瞬間がありますよね。見守りたい気持ちと、不安から口を出してしまう気持ちのあいだで揺れるあの感じ、けっこうしんどいと思います。 この本を読んで印象的だったのは、校則をなくしてみたら、むしろ子どものほうが落ち着いていったという話です。外見の縛りを手放した学校のほうがいじめが減ったり、自由があるぶん自分で考え始めたり。机上の教育論ではなく、現場で実際に起きた変化がたくさん語られていて、「ああ、子どもって本来こういう力を持っているんだな」と素直に思わされます。 また、困ったときに子どもに意見を聞くという姿勢が何度も出てくるのですが、これが大人側の思い込みをほどいてくれるんですよね。遅刻ひとつ取っても、背景には生活環境や心の状態が隠れているかもしれない。そこを一律のルールで押しつぶすのではなく、「なぜ困っているのか」を観察するところから始めようという視点が、とても現実的です。 子どもにどう接したらいいか迷ったとき、力でなんとかしようとする前に一度立ち止まるきっかけをくれる本です。「管理する以外の道を探したい人」に静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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