
田坂広志「21世紀の資本主義」を語る
田坂広志
この本について
仕事でも生活でも、「このまま今の仕組みに乗って走り続けていいのか?」と立ち止まる瞬間が増えてきました。効率を上げてもモヤモヤが消えないし、成長という言葉だけでは説明できない疲れもある。そんなときにこの本を読むと、いま感じているモヤモヤの正体が、実は“時代そのものの転換期にいるから”だと腑に落ちていきます。 印象的なのは、未来に必要な価値観が「新しい何か」ではなく、むしろ日本が昔から大事にしてきた感覚だと語られる点です。限りあるものを大切にする感覚や、人の善意に支えられる経済の存在、自然と自分を切り離さない世界の見方。どれも現代の仕組みの中で置き去りにされがちですが、読んでいると「あれ、これって自分が本当は落ち着く方向だよな」と気づかされます。そして、関係や信頼、文化のような目に見えない資本が、これからの仕事ではむしろ中心になっていくという話は、日々の働き方をどう整えるかの具体的なヒントにもなりました。 世界がどこへ向かっているのかを大上段から語る本ではありますが、読み終えたときに変わるのは、自分が何を大事にして働き、暮らしていくのかという、ごく身近な視点です。今の価値観にどこか馴染めない人、でも捨てたいわけではない人に特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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