
スタンフォード式人生を変える運動の科学
ケリー・マクゴニガル and 神崎朗子
この本について
最近、「運動がいいのは分かっているのに続かない」「気分が落ちていると動く気がしない」という声をよく聞きます。僕自身もまったく同じで、忙しい日ほど運動の優先度が下がっていき、結局そのまま気分まで沈む…みたいな日が続いていました。 この本がおもしろいのは、運動を“根性の話”ではなく、人間の仕組みそのものとして説明してくれるところです。たとえば、少しきつい運動を20分続けるだけで、内因性カンナビノイドが増えて不安が和らぐこと。朝に動くと勇気や楽観が戻ってくるのは、単なる気分ではなく脳と筋肉がそうさせていること。そして意外だったのは、運動の喜びの大部分が「人とのつながり」から生まれているという点でした。焚き火を囲むような安心感も、チームで動くときの一体感も、全部同じ仕組みで説明できるらしいんです。 さらに、週3〜4回を6週間続けると、不安を抑える脳の領域が実際に変化するという話もあり、これは“続けるべき理由”としてかなり現実的でした。運動が続かないのではなく、続けられるように脳が変わっていくプロセスがある、と知れるのはけっこう救いです。 ひとりで抱え込みがちな人、しんどさの正体が分からずに立ち止まってしまう人には特に刺さると思います。僕もまだ迷いながらですが、動くことが自分を元に戻す方法なんだ、と少しだけ信じられるようになりました。
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