
腹黒のジレンマ
ぶんけい
KADOKAWA / 2020-05-27
この本について
最近、ほんとうに悩んでいることほど人に話せなくて、気づくとぐるぐる頭の中だけで回し続けてしまうことってありませんか。作りたいものがあっても手が止まったり、自分の進む道がこれでいいのか迷ったり。形にできないモヤモヤほど扱いづらくて、整理しようとするほど遠ざかる感じがあると思います。 『腹黒のジレンマ』は、そういう“言語化しきれない揺れ”に対して、無理にまとめずに扱うヒントをくれる本でした。たとえば、悩みを人に言える時点でそれはもう整ったネタで、本当に深いところにあるものはそんな簡単に言葉にならないという視点。あるいは、行き詰まったときは机に向かうより「足を動かす」ほうが思考がほぐれるという体験談。インプットがほしいときほど外に出る、という逆転の発想も妙にしっくりきます。さらに、自信がないのは本当は心のどこかで「できるかもしれない」と思っているからだ、というやさしい指摘に救われる人も多いはずです。 仕事でも創作でも、求められるものに合わせすぎると楽しさが削れていきますが、この本は「楽しさを取り戻すことが遠回りに見えて実は一番の近道かもしれない」という温度で寄り添ってくれます。役職でも肩書きでもなく、自分のリズムで動きたい人にこそ静かに刺さる一冊だと思います。
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