
ポスト・コロナショックの学校で教師が考えておきたいこと
赤坂 真二、内田 良、田村 学、奈須 正裕、堀田 龍也
この本について
最近、学校のニュースを見ていると「何から崩れているのか、もうよく分からない」と感じることがあります。子どもの居場所のこと、家庭環境による格差、オンライン化の議論、教師の働き方…どれも大事なのに、全部を同時に追いかけようとすると頭が追いつかない。教育に携わっていなくても、いまの学校が抱える構造的な問題は無視できないな、と考え込む瞬間があると思います。 この本がありがたいのは、コロナ休校を「ただの非常事態」ではなく、学校の根っこが揺さぶられた瞬間として丁寧にほどいてくれるところです。たとえば、物理的な空間としての教室だけでなく、子どもが大人に見守られているという“機能”こそが学校の土台だったこと。あるいは、オンライン授業が良い悪い以前に、家庭の教育力がむき出しになることで格差が広がりうる現実。さらに、教師側にゆとりが生まれたことで「子どものためだけを考えて走り続けてきた働き方そのもの」を見直せたという視点も、読んでいて胸に引っかかりました。 全体としてこの本は、改革のスローガンではなく、「そもそも学校とは何を支えてきたのか」を静かに再確認させてくれます。いまの教育議論に置いていかれそうになっている人や、現場のしんどさと理想のあいだで揺れている人には特に刺さるはずです。私自身、読みながら“現実に立ち返るための足場”をもう一度つくり直す感覚がありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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