
カエルの楽園2020(新潮文庫)
百田尚樹
新潮社 / 2020-06-12
この本について
最近、何か社会的なニュースを見るたびに「結局、誰が責任を取るんだろう」とか「この状況で本当に大事なのは何なんだろう」と、ぼんやりした不安だけが積もることがありませんか。気持ちはざわつくのに、答えはどこにも落ちていない感じです。 『カエルの楽園2020』は、そのモヤモヤに直接答えをくれる本ではありません。ただ、危機の場面で“何に目を向けるべきか”を、寓話の形で静かに突きつけてきます。責任追及ばかりが先に立つ群れの姿や、病か飢えかという現実的な天秤、そして「平時なら誰でもできる仕事でも、有事にはまったく別物になる」という指導者の話。どれも読みながら、自分の仕事や周りの人に置き換えずにはいられませんでした。 個人的に効いたのは、原因探しよりも「今まさに困っている人をどう守るか」という視点に引き戻してくれたところです。もうひとつは、遅く動く組織の弱さを、責めるだけじゃなく“自分もその一部だ”と気づかせてくれたこと。結局、他人事にしているうちは何も変わらないんですよね。 社会の混乱をただ眺めているだけでは落ち着かない人、自分の立場で何ができるのか考えたい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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