
失敗ゼロからの脱却 レジリエンスエンジニアリングのすすめ (角川学芸出版単行本)
芳賀 繁
KADOKAWA / 2020-07-10
この本について
仕事のルールが増えるたびに「これは本当に安全のためなのか…?」とモヤモヤすることがありませんか。現場がやりにくくなっているのに、上はその実感に関心がないように見える。失敗を避けることばかりが優先されて、本来やりたかった“よい仕事をする”ことから遠ざかっていく。自分も同じ悩みを抱えていたので、抜粋に強く共感しました。 この本が効くのは、失敗ゼロを目指す安全管理の限界を“現場の視点”から整理してくれるところです。想定通りに進まない状況で人がどう判断しているのか、成功している時はどんな調整が起きているのかを丁寧に見ていくので、「エラーを減らす」より「うまくいっている理由を理解する」方向に視点が自然と切り替わります。また、ルールを増やすほど現場の自律性が失われるという副作用にも触れていて、安全と安泰は違う、という指摘は仕事の目的を思い出させてくれます。 現場に近い人ほど「結局どうやってうまくいっているのかを見に行くしかないよな」と感じるはずで、レジリエンスという考え方が決して理想論ではなく、実際の仕事を支える視点なんだと腹落ちします。 「ルールは増えるのに仕事はやりにくくなる」と感じている人にとても刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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