
人を動かすルールをつくる――行動法学の冒険
ベンヤミン・ファン・ロイ、アダム・ファイン、小坂恵理
みすず書房 / 2023-05
この本について
仕事でも日常でも、「ルールって本当に人を動かしてるのか…?」「決まりを作っても、みんな守らない時は何が起きてるんだろう」と考え込む場面がけっこうあります。真面目にやろうとしているのに、現場の空気や“なんとなくの慣習”に負けてしまう感じ。自分の感覚だけでは整理しきれず、ずっともやっとしていました。 この本は、そういう曖昧な「人がルールに従う/従わない」のメカニズムを、かなり現実的な角度から見せてくれます。罰則の重さより“確実性”のほうが行動を左右するとか、紙の法律よりも実際の行動コードが優先されるとか、周囲の違反行動が合法性そのものを弱めていくとか。現場で起きていることを説明しやすくなる視点がいくつも出てきます。また、組織文化の深層や、人が自分の価値観で法律の内容を“補完してしまう”やっかいさも丁寧に描かれていて、自分の判断のクセにも気づかされます。 ルールづくりに関わる人はもちろんですが、「自分はなぜあの場で動けなかったんだろう」「制度があっても形骸化してしまうのはなぜ」と悩んだことがある人には特に刺さる本です。抽象的な理想論ではなく、実際に人がどう反応するのかを見にいく姿勢が、自分の仕事の見直しにもつながりました。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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