
職業、お金持ち。
冨塚 あすか
すばる舎 / 2021-01-30
この本について
お金のことで悩んでいる時って、金額そのものよりも「何が不安なのか」が自分でもよく分からなくなる瞬間があると思います。働き方も将来も、なんとなくモヤモヤしているのに、具体的にどこを変えればいいのかは見えない。僕もずっとそのループにいました。 『職業、お金持ち。』が面白いのは、「お金が欲しい」という気持ちの正体をいったん分解してくれるところです。お金そのものではなく、その先にある感情を求めているだけだと気づくと、焦りが少し落ち着くし、自分が何に怯えていたのかも整理しやすくなる。怖さは“知らないから”生まれるだけで、知っていけば余計な力みが抜けるという視点も、実生活でじわじわ効いてきます。また、自分が置かれている環境を見直すだけで流れが変わることがある、という話は、思い当たる人も多いと思います。 この本は、お金持ちを讃える話でも、節約を否定する話でもなくて、「自分の感情と行動を自分の手に戻すための本」という位置づけがしっくりきます。お金は道具でしかなくて、本当に動かすのは自分の意識なんだと腑に落ちると、選べる行動が少しずつ増えていきます。 今の働き方に違和感がある人や、頑張っているのに前に進んでいる実感がない人に、静かに刺さる一冊です。
読書インサイト
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