
ぜんぶ、すてれば
中野善壽
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2020-04-17
この本について
仕事でも生活でも、「なんでこんなに余計なことで頭がいっぱいなんだろう」と思う日が続くことがあります。やることが多いわけでもないのに、気持ちが散らかっていて前に進めない感じ。僕自身もそういう時期が長くあって、この本を読んだときにようやく少し風通しがよくなりました。 中野善壽さんの言う「捨てる」は、片づけの話というより“余白をつくる技術”に近いです。特に印象的だったのは、そもそも持たないという姿勢。家や車のような大きな話ではなく、判断を迷わせる小さな執着をできるだけ減らすことで、今日に集中しやすくなる感覚がありました。また、思いついた順にすぐ動くという習慣は、考えすぎて動けなくなる自分にはかなり効きました。前例にとらわれず、直感を信じるための“筋トレ”としての生け花のエピソードも、行動の基準をシンプルにするヒントになります。 特別な哲学を持てと言っているわけではなく、自分の好き嫌いをはっきり意識して、余計な荷物を背負いすぎないで生きるための考え方が静かに積み重ねられています。余白をつくりたいのに手放す基準が分からない人、いつも気持ちがざわついてしまう人には、じわっと刺さる本だと思います。
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