
ようこそ、2050年の東京へ 生き残る不動産 廃墟になる不動産 (イースト新書)
榊淳司
イースト・プレス / 2020-12-10
この本について
「今の東京で家を買うとして、どこなら“長く”安心できるんだろう」 そんな相談をよくもらいます。便利さだけで判断すると、あとでズレが出てくる気がして、自分でもずっとモヤモヤしていました。将来の街の姿なんて誰にも分からないけれど、この本はその“読めない部分”を少しだけ輪郭化してくれます。 例えば、板橋区のように今も割安な理由が構造的に続きそうなエリアがある一方で、有明や海浜幕張のように“人が作った街の弱さ”が時間とともに露出していく場所もある。地図を見ても分からない「なぜその街はそうなるのか」を、実際の路線延伸の可能性やインバウンド需要、街の生い立ちから丁寧に追ってくれます。未来予測というより、街を立体的に見るための視点をもらえる感覚に近いです。 もう一つありがたかったのは、古いマンションの扱いについての現実的な話。老朽化したら即アウトではなく、容積率の余りや管理組合の姿勢によっては、むしろ“成熟していく可能性”もあるという視点は、自分の中の「古い=リスク」という思い込みをほぐしてくれました。 長く住む場所を考えるとき、価格や住み心地だけで決めきれない人に特に刺さると思います。街の“これから”を、自分の足で確かめるきっかけになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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