音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち

音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち

榎本幹朗

累計読者数3
平均ハイライト数 20件/人
star総合評価 56/100
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この本について

音楽まわりの仕事って、気づけば「昔の前提」で考えてしまうことが多い気がします。サブスクは本当に儲かるのかとか、ライブ依存の構造はもう限界なんじゃないかとか、でも代わりのモデルも想像しきれない。そのあたりで足が止まる瞬間、けっこうあります。 この本は、そこで曖昧になっていた部分を丁寧にほぐしてくれました。印象的だったのは、まず数字と現実をそのまま見せてくれるところです。例えば、一再生あたりの使用料の実態や、レーベルとアーティストの取り分の話。理想論ではなく「なぜ現状こうなっているのか」を理解すると、妙に腑に落ちます。それから、音楽を「聴く」から「楽しむ」に広げた中国の動きや、日本のマンガ・スマホゲームが先にやっていた仕組みとのつながり。これを読むと、音楽ビジネスの答えが“外”にあるとは限らないんだと気づきます。さらに、短い曲が増えた背景や、アルゴリズムに最適化される制作現場のリアルなど、現場の息遣いが伝わってきて、数字と仕組みの話が急に自分ごとになる感覚がありました。 「今のままじゃ難しい。でも何を変えればいいのかは、まだはっきりしない」と感じている人ほど、視界が開ける一冊だと思います。

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