
キッチン
吉本ばなな
講談社 / 2018-06-22
この本について
生きていて、ふと「自分はどこまで耐えられるんだろう」とか「選んでいるつもりなのに、気づいたら流されてるだけかも」と思う日ってありますよね。私も仕事や生活がぐちゃっとした時期に、そういう感覚にずっとつきまとわれていました。 『キッチン』を読むと、その迷いがすぐ晴れるわけではないんですが、自分の内側で静かに位置が変わる感覚がありました。たとえば、絶望の底に一度落ちてみないと本当に捨てられない部分がある、という視点。きれいごとじゃなくて、ああ確かにそうだったな…と、自分の過去の一場面と重ねずにいられませんでした。また、何かを育てることで「自分の限界」が見えるという言葉も、忙しさを理由に避けてきた現実をやんわり示される感じがあって、ちょっとドキッとしました。さらに、人は外から折れるんじゃなくて、内側から負け始めるんだという描写は、弱さそのものを否定せずに見せてくれるので、変に気負わずに読めます。 結局のところ、この本は人生の正解を教えてくれるわけじゃないんですが、あの静かな夜道のシーンのように、「それでも歩くしかないよね」と思わせてくれる強さがあります。誰かの死や別れを経験したことがある人、自分の生活をなんとか続けているだけで精一杯な人には、少しだけ呼吸のしやすい場所をくれる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
目次
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要








