
走れ外科医 泣くな研修医3 (幻冬舎文庫)
中山祐次郎
幻冬舎 / 2021-03-09
この本について
仕事でも日常でも、自分が「気づけなかったことで誰かに迷惑をかけるんじゃないか」という不安って、ふとした瞬間にじわっと出てきますよね。特に、経験が浅い場面ほど判断の線引きがわからず、上に相談するタイミングに迷うことがあると思います。僕も似たような場面で立ち止まることが多くて、そのたびに「もっと早く気づければ」と自分を責めてしまうタイプです。 『走れ外科医 泣くな研修医3』は、そんなモヤモヤを少し落ち着かせてくれる本でした。研修医の視点で描かれるのは、派手なドラマではなく、毎朝のルーティンや小さな判断の積み重ね。それを丁寧に追っていくと、「危ない患者を察知して上を呼ぶ」という一見当たり前な行動が、実はすごく高度な判断の結果なんだと気づかされます。つまり、迷ったときに相談するのは弱さじゃなくて、ちゃんと現場に向き合っている証拠なんですよね。 また、カルテを書き続けたり、薬や検査をひとつひとつ確認したりする主人公の姿を見ていると、派手な成果よりも、地味な作業を丁寧に積み重ねることがどれだけ人を支えるのかが、自然と腑に落ちてきます。これは医療の話だけど、どの仕事にもそのままつながる感覚だと思います。 自分の判断に自信が持てないとき、日々のルーティンでいっぱいいっぱいなとき、少しだけ肩の力を抜きたい人に刺さる一冊です。僕もそういう時期に読んで、なんとか明日もやれるかもしれないな、と思えました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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