
ECを始めるなら別会社をつくりなさい
岩井淳行
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2021-03-12
この本について
ECを始めたいと思っても、どこから手をつければいいのか曖昧なまま時間だけ過ぎていくこと、よくあると思います。実店舗の売上は読めるのに、ECになると急に霧の中に入ったような感覚になる。設備投資の線引きも、人をどう配置すればいいのかも、誰にもはっきり教えてもらえないまま走らされる感じがあるんですよね。 この本が面白いのは、そんな「なんとなく不安」を具体的な数字や現場の話で地に足つけてくれるところです。例えば、ECの売上目標をどう積み上げれば現実的になるのか。予算を売上の何%で考えるべきか。担当者が作業しやすいようにモニターを2台にする、といった細かい環境整備まで触れてくれるので、自分の会社のどこが抜けているのかが急に見えてきます。また、別会社化という選択肢を提示してくれるのも印象的でした。既存文化と衝突しがちなECを、あえて切り離して育てるという発想は、悩んでいる人ほど救われると思います。 結局、ECって「知ればできるけど、知らないままでは永遠に進まない領域」なんですよね。モールに出すのか、自社ECを作るのか。動画やSNSをどう絡めるのか。そうした分岐で迷い続けている人には、現実的な判断軸としてかなり効きます。 いまのやり方のままでは限界を感じているメーカーや中小企業の方には、特に刺さると思います。
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