
銀行を淘汰する破壊的企業 (SB新書)
山本 康正
SBクリエイティブ / 2021-07-05
この本について
最近、「自分の専門だけ見ていると未来を読み違えている気がする」とか、「AIやテックの動きが速すぎて、どこから勉強すればいいのか分からない」という声をよく聞きます。僕自身も仕事の判断で迷うたびに、業界の外側で何が起きているかを知らないことが不安になるんですよね。 この本は、いま金融で起きている変化を“銀行の話”としてではなく、“テクノロジーがどう社会を作り替えているか”という視点で教えてくれます。たとえば、アマゾンやアップルが銀行を持とうとする理由を読むと、金融が独立した産業ではなく「ユーザー体験を支える部品」に変わっていることが腑に落ちますし、旧来の銀行がデータを活用できずに苦しんでいる背景も、単なる怠慢ではなく構造の問題だとわかってきます。 個人的にいちばん刺さったのは、著者が“未来を見通せる人とそうでない人の差”を、人脈やリスクの取り方、異業種とのつながりといった具体的な行動で語っているところです。これは銀行員だけでなく、どんな職種でも効く視点だと思います。自分の武器がAIに置き換わるかどうかを一度立ち止まって考えるくだりも、そのまま明日の行動につながるリアルさがあります。 テックに詳しくない人ほど、いま何が起きているのかを“地続きの話”としてつかめる本です。自分の業界の未来がなんとなく不安な人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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