
シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか
山本 康正
ダイヤモンド社 / 2022-06-07
この本について
仕事の判断で迷ったとき、「自分の視野って狭いかもしれないな」と感じることがよくあります。目の前の業界の常識に合わせて動いているだけで、本当にユーザーが望む方向に向けて動けているのか、自信がなくなる瞬間があるんですよね。 この本は、そんなモヤモヤに対して、シリコンバレーの視点を一度通すことで何が見えるのかを教えてくれます。人との関係を続けるときに“メリットを等価にする”という話は、仕事の会議でも日常の相談でも、そのまま効く考え方でした。情報が流れるのは、信頼と距離と知識の掛け算。ここを雑に扱っていたなと気づかされます。また、ユーザーが選ぶ世界では、どれだけ技術が優れていても「使われなければ終わり」という感覚がよりシビアになります。製造業でもサービスまで含めて考えるべき、という指摘は他人事ではありませんでした。 さらに、勉強し続けるしかないという現実を、妙に前向きに受け止められたのも印象的でした。英語もデータもファイナンスも、万能になれという話ではなく、「知らないとコミュニティに入れない」からこそ必要になる。実際、著者がオープン情報を全部押さえる姿勢には、やるべきことの順番が見える気がします。 自分のキャリアに少し引っかかりを感じている人、特に「このまま日本の常識だけで働いていて大丈夫かな」と思った経験がある人には、とても刺さる本だと思います。
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