
おとなの教養3 私たちは、どんな未来を生きるのか? (NHK出版新書)
池上 彰
NHK出版 / 2021-04-12
この本について
最近、未来について考えようとしても、情報が多すぎて結局「何から見ればいいんだっけ…」と止まってしまうことが多いです。環境、技術、国際情勢、どれも大事そうなのに、自分の生活とどうつながるのかがつかみにくい。僕も同じで、ニュースを追っていても点のまま終わってしまうことがよくあります。 この本がよかったのは、その点を無理にまとめ上げるのではなく、「ものの見方そのもの」を整えてくれたところです。たとえば、出来事を逆から考えてみる視点。予兆に気づくための材料を、歴史や科学の具体例から拾っていくので、未来の話なのに地に足がつく感じがありました。気候変動やエネルギーの話も、争点やデータの背景がわかることで、普段のニュースが少し違う形に見えてきます。技術の進歩にしても、便利さだけでなく「失われるものは何か」をセットで考える癖がつくのが大きかったです。 個人的には、突然の変化に振り回されないために、過去の経験や構造をどう手がかりにするかを丁寧に扱っている点が、いまの不透明な時代にしっくりきました。未来を当てる本ではなく、未来に備える感覚を取り戻す本です。 自分の判断軸を作りたい人に刺さると思います。
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