
人が成長するとは、どういうことか
鈴木規夫
この本について
なんとなく「成長しなきゃ」と思いながら、実際は何を目指しているのかよく分からないまま日々が流れていくこと、ありますよね。勉強も仕事も頑張っているつもりなのに、ふと虚しさが出てきたり、これ以上何を積み上げればいいのか迷ったり。僕自身、30代を越えてからこの感覚が強くなり、従来の”スキルアップ”だけでは手に負えないぞと感じていました。 この本が面白いのは、「成長=幸福」みたいな単純な話をしていないところです。むしろ、人が深く変わるプロセスには光と闇の両方があって、これまでの人生を支えてきた物語が役割を終えたとき、そこからようやく次の段階が始まる、と静かに語ってくれる。社会から与えられた脚本の中で頑張る時期から、自分の内側の声と向き合う時期に移る、その転換をどう捉えるかの視点がもらえます。また、知識や技術ではなく「それを扱う主体としての自分」が変わることこそ大事だという指摘も、実務に追われる人ほど効くと思います。 大げさな自己改革ではなく、今いる場所から少し視座を上げたい人に向いている本です。特に、これまでの努力がそれなりに実を結んできたのに、どこか物足りなさを覚えている人には、静かに腑に落ちるところが多いはずです。
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