
「魅力的」なキャラクターの作り方: 一生使えるキャラの作り方 (真・小説真髄)
宮本くみこ、魁ゆき
この本について
小説を書いていると、気づいたら「キャラが動いてくれない」「設定は作ったのに、行動が急に嘘っぽくなる」みたいなモヤモヤにぶつかりませんか。僕も何度もやってきた壁で、プロット以前にキャラの“心”がつかめていないときによく起きていました。 この本は、そういう曖昧な違和感をかなり具体的にほどいてくれます。特に刺さったのは、キャラクターを「求めるもの・動き・障害・選択」で捉える視点です。テンプレートとして埋めるというより、「なぜこの子はこう動くのか」を問い続けるための土台として機能する感じで、キャラの行動が急に作り物っぽくなる問題がかなり減りました。また、表情描写や心理描写のテクニックを“書くために覚える”のではなく、“現実のどんな場面に現れているか”で検証する姿勢も新鮮でした。実生活で観察して戻してくると、キャラの嘘や言い訳ひとつ取っても厚みが出るんですよね。 結局、魅力的なキャラって、大げさなドラマより「この人はこう考えるだろうな」という理解が積み重なった結果なんだと思います。物語のテーマと主人公をどう結びつけるかという話も押しつけがましくなく、迷いながら書いている身としてはかなり腹落ちしました。 書いては迷い、迷っては書くタイプの人ほど、地に足のついた視点がもらえる一冊だと思います。
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