
負けヒロインが多すぎる! (ガガガ文庫)
雨森たきび and いみぎむる
小学館 / 2021-07-26
この本について
人間関係って、こっちは止まっていたいのに周りが勝手に進んでいく時がありますよね。片思いでも失恋でも、気持ちだけ取り残されて、整理もつかないまま「はい次」みたいに流される感じ。頭では割り切りたいのに、感情だけが置いていかれるあのモヤモヤ、僕もよく抱えます。 『負けヒロインが多すぎる!』で描かれるのは、まさにその“置いていかれる側”の視点です。誰かを好きだった気持ちが簡単に終われるわけじゃないし、振られたからってすっきりもしない。そんな当たり前だけど言葉にしづらい揺れ方を、キャラたちが正面からぶつけてくれます。特に、人の気持ちを勝手に決めつけてしまう苦さや、善意のつもりが相手を追い詰めてしまう瞬間など、「ああ、自分もこういうところあるな」と刺さる場面が多いはずです。 同時に、妙に生活感のあるディテールや、登場人物同士の距離の取り方がリアルで、恋愛というより“誰かを大事に思うときの不器用さ”を思い出させてくれます。派手な成長物語ではなく、感情の小さな引っかかりをそっと拾い直すような読後感です。 恋愛でも友情でも「気持ちの置き場がわからないまま進んでしまう人」に、とても静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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