
負けヒロインが多すぎる! 6 (ガガガ文庫)
雨森たきび and いみぎむる
小学館 / 2023-12-18
この本について
部活でも仕事でも、人間関係でも、「誰かを応援したいのに、自分の気持ちもうまく扱えない」という場面ってありますよね。踏み込みたいけど踏み込めない。相手の頑張りを見て苦しくなる。そんな揺れが続くと、自分は何を大事にしたいのか分からなくなってきたりします。 『負けヒロインが多すぎる!6』は、そのモヤモヤを“勝ち負け”の世界に立つキャラたちのやり取りとして描いていて、読んでいる側も自分の迷いや弱さをそのまま許容されたような気持ちになります。焼塩が「全国を獲る」と言い切った裏にある迷いや、強気な言葉と小さな不安が同時に存在する感じ。あるいは、温水が誰よりも他人を気にかけてしまうせいで、自分の気持ちの扱いがぎこちなくなるところ。そういう具体的な“揺れ”が丁寧に書かれていて、妙に胸に刺さります。 読んでいて、励まされるというより、「ああ、迷いながら進んでいいんだな」と思える瞬間が何度もあります。誰かの背中を押す言葉より、好きな人や仲間と不器用に関わりながら少しずつ前進していく姿のほうが、自分の現実に落とし込みやすいんですよね。特に「どこかで負けるために走るんだよ」というセリフは、勝ちに固執しすぎて疲れてしまった時に視点をほぐしてくれます。 こんな人に刺さると思います。強がりの裏で、実はずっと迷っている人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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