
負けヒロインが多すぎる!2 (ガガガ文庫)
雨森たきび and いみぎむる
小学館 / 2021-11-23
この本について
人間関係って、相手の気持ちに踏み込みたいのに、どこまで踏み込んでいいのか急にわからなくなる瞬間がありますよね。励ましのつもりが余計なお世話になったり、逆に黙り込んでしまって後悔したり。強がって見える相手ほど、どこまで寄り添えばいいのか判断がむずかしい。僕自身、このあたりでよく迷います。 『負けヒロインが多すぎる!2』の抜粋を見ていると、読者が刺さっているのは、キャラ同士のやり取りに見えるようでいて、実は「人との距離感の揺れ」なんだろうなと思います。眠り続ける誰かをただ見守る無力さや、「君は彼女なんだから」と言われたときの戸惑い、責める資格なんて自分にはないと感じてしまう弱さ。こういう“言葉にしにくい感情の揺れ”が、かなり丁寧に描かれています。だから、登場人物の会話を追いながら、自分の過去のシーンがふと浮かんでくるような読み心地があるんですよね。 この作品が効くのは、無理に前向きにさせようとせず、強がりだってその人の生き方の一部として扱ってくれるところです。カラ元気をただの嘘として切り捨てない視点や、エロマンガ向きだと茶化しつつも相手を否定しない距離感。こういう“軽さと優しさの混ざり方”が妙にリアルで、読んだあとに人への接し方がほんの少しだけ変わります。 こういう、人との関係でちょっと不器用な人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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