
負けヒロインが多すぎる! 4 (ガガガ文庫)
雨森たきび and いみぎむる
小学館 / 2022-10-18
この本について
人間関係って、はっきり言葉にできない気持ちがいちばん厄介だな…とよく思います。好意なのか、距離感なのか、ただ誰かにそばにいてほしいだけなのか、自分でもよく分からないまま動いてしまうことってありますよね。相手も同じように迷っていると分かっていても、踏み込みすぎるのが怖くて、結局曖昧なまま終わらせてしまうあの感じ。 『負けヒロインが多すぎる!4』を読んでいて刺さったのは、まさにその“名前のつかない感情”が丁寧に描かれているところでした。志喜屋さんの「涙を流さずに泣く人」みたいな描写もそうだし、小さな嘘をつく場面や、誘う側と誘われる側の微妙な迷いもそう。誰かと距離が縮まりそうで縮まらない時の、あの胸のざわつきがそのまま物語になっています。コメディに振り切れる瞬間も多いけれど、根っこには“関係の変化を怖がる気持ち”が確かにある。そこが妙にリアルで、読みながら何度も立ち止まりました。 この巻は、恋愛って勢いだけじゃなくて、戸惑いや不器用さごと抱えたまま進んでいくものなんだな…と落ち着いて思い出させてくれる話です。自分の気持ちにまだ名前をつけられないまま人と関わっている人に、たぶんいちばん刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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