
負けヒロインが多すぎる! 5 (ガガガ文庫)
雨森たきび and いみぎむる
小学館 / 2023-03-17
この本について
人間関係って、相手のちょっとした言動に振り回されたり、自分でもよく分からないモヤモヤを抱えたりしますよね。仲がいいはずなのに距離感が分からなくなったり、他の誰かが「その人の一番」になりそうな気配にざわついたり。頭ではどうでもいいと思いたいのに、感情が勝手に動くあの感じです。 『負けヒロインが多すぎる!5』は、まさにその「自分でも説明できない揺れ」を丁寧に描いていて、読んでいると不思議と心の整理が進むところがあります。例えば、誰かの横顔をふと見てしまう瞬間や、言われた一言で胸がざわつく場面。登場人物たちの反応はコミカルなのに、根っこにあるのはすごく人間くさい迷いで、「ああ、こういう小さな違和感って自分にもあるな」と思わせてくれるんです。 もうひとつ刺さるのは、関係が変わるときの不安の描かれ方です。「相手の一番が変わっても、自分の一番はすぐには変わらない」という言葉は、恋愛でも友情でも当てはまるし、置いていかれるような感覚の正体をそっと言語化してくれます。そこを無理に肯定に持っていかず、登場人物たちが迷いながらも前に進む姿が、読んでいて妙に安心するんですよね。 ドタバタで笑えるのに、気づけば自分の感情の棚卸しになっている。そんな不思議な読後感のある巻でした。 誰かとの距離感に悩みがちだったり、気持ちの揺れを言葉にできずに抱え込みやすい人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
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