
腸と森の「土」を育てる~微生物が健康にする人と環境~ (光文社新書)
桐村 里紗
光文社 / 2021-08
この本について
最近、「食べているはずなのに整わない」「情報が多すぎて何を信じればいいのか分からない」という声をよく聞きます。自分でも、腸の不調と環境の話が頭の中でバラバラのまま放置されていて、どこから手をつければいいか分からない時期がありました。 この本は、腸の状態と土壌の状態が“ほぼ同じ仕組みで動いている”という視点をくれる一冊です。たとえば、腸内細菌の多様性が健康の鍵になるように、森や畑の土も多様性を失うと一気に弱る。加工食品が腸の多様性を奪うのと同じように、単一作物中心の農法が土地を痩せさせていく。こうやって人と環境の問題が一本の線につながると、自分の生活で変えられる範囲が見えてきます。 もう一つ刺さったのは、「消化管は体外」という考え方です。食べ物だけでなく情報の取り込みすぎも負荷になる、と言われると、休ませる時間を意識する理由が腹落ちしました。ファスティングの是非というより、「インプットを減らして回復の余白をつくる」という感覚に近いです。 自分の体の調子と、日々の選択が環境にどうつながるかを一度整理したい人に向く本です。大げさな解決策ではなく、視点の組み替えをくれる内容でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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