
時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。
和田靜香 and 小川淳也
左右社 / 2021-09-05
この本について
物価も税金も上がるのに、自分の給料だけは据え置き。ニュースを見ても怒りより先に「これって結局、私のせいなの?」と疲れてしまうことがありますよね。僕も同じで、政治の話題になると距離を置きつつ、でも生活に直結してるから無視もできない…そんな宙ぶらりんな感覚をずっと抱えていました。 この本が効いたのは、まず「国のしくみが乱れると、個人の生活がどう歪むのか」を、会社に例えながら見える形で説明してくれたところです。数字をごまかされると労働者の給料や保険がめちゃくちゃになるように、私たちの暮らしも静かに削られていく。その構造がようやく腑に落ちました。また、政治家と著者が対話する形なので、「知らないことは知らない」と正直に向き合う姿勢が読んでいて救いになるんです。自分が勉強不足でも恥じゃないし、むしろそこから始まるんだなと。 もう一つよかったのは、民主主義が“敵か味方か”で消耗していく過程を、メンタル面まで含めて丁寧に描いていること。相手を殲滅対象と見る背景にある恐怖心まで踏み込んでくれるので、単なる政治批評ではなく、「人の感情を起点に社会が揺れる」ことが自分事として理解できました。 政治に怒りきれず、でも諦めきれない人に刺さる本です。自分ができることの大きさを過大にも過小にも見ずに、ちょうどいい距離感で関わるヒントをくれます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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