ダリア・ミッチェル博士の発見と異変 世界から数十億人が消えた日 (竹書房文庫)

ダリア・ミッチェル博士の発見と異変 世界から数十億人が消えた日 (竹書房文庫)

キース・トーマス、佐田千織

累計読者数2
平均ハイライト数 1件/人
star総合評価 23/100
boltライト読書型

この本について

最近、当たり前だと思っていた価値観がふと揺らぐ瞬間が多くて、「これって本当に自分の選択なのかな」と立ち止まることがあります。周りがそうしているから、昔からの習慣だから、という理由で流されてきたものの正体を知りたくなる時期ってありますよね。 この本はフィクションなのに、そういう日常の「思い込み」を静かにほぐしてくるところがあります。たとえば婚約指輪が“昔からの文化”ではなく、あるマーケティングの仕掛けによって作られたものだったという話。こういう一例を読むと、普段の価値基準がいかに外側から形づくられているのかが見えてきて、自分の判断に少し余白が生まれます。また、作中に登場する人々の素朴さや等身大の反応にも、こちらの感情がそのまま映る感じがあって、極端な事件を扱っていながら妙に現実味があるんですよね。 世界の大きな異変を軸にしていながら、実際には「自分が何を信じて生きてきたのか」を静かに問い返してくる物語です。流されがちな価値観を一度リセットしてみたい人に刺さると思います。気持ちを煽られるような派手さはないけれど、読み終わったあとに、自分の足元をそっと照らしてくれるタイプの一冊でした。

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