「親しい関係からなぜか離れたい」がなくなる本喪失や悲しみから心を守る「自己防衛の戦略」の功罪 (ディスカヴァー携書)

「親しい関係からなぜか離れたい」がなくなる本喪失や悲しみから心を守る「自己防衛の戦略」の功罪 (ディスカヴァー携書)

イルセ・サン and 枇谷玲子

累計読者数3
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star総合評価 54/100
start序盤集中型

この本について

人と仲良くなりたい気持ちはあるのに、いざ距離が近づくと急に重く感じて後ずさりしてしまう。ひとりでいたいわけじゃないのに、親しい関係が続くほど不安になる。そんな揺れを抱えている人は、たぶん少なくないと思います。僕もよく「なんで自分はこうなんだろう」と思っていました。 この本が面白いのは、「距離を置きたくなる衝動」を責めずに、その奥にある“自己防衛のクセ”として丁寧に説明してくれるところです。たとえば、無意識のうちに感情を鈍らせたり、近づきすぎないようにあえて曖昧な関係だけ選んでしまったり。やっている本人は守っているつもりでも、気がつくと大切な縁まで手放してしまうことがある。その仕組みを言語化してくれるので、「ああ、これは自分だけの問題じゃないんだ」と静かに腑に落ちます。 さらに印象的なのは、戦略をやめようと力むのではなく、「自分が今どんな防衛をとっているのか気づくことが第一歩」という姿勢です。気づいた瞬間にその戦略は効かなくなる、という言葉がありましたが、確かに自分の反応を観察できるだけで人間関係の選び方が変わっていきます。誰かを遠ざける前に立ち止まれるようになるし、「ひとりでいたい」と「本当はつながりたい」の両方を抱えたままでもいいんだと思えるようになる。 親密さが苦手なのに、人が嫌いなわけじゃない。その矛盾でしんどくなることがある人には、とても静かに効く本です。

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