
マーケティング戦略(第6版) 有斐閣アルマ
和田充夫, 恩藏直人, and 三浦俊彦
この本について
仕事でマーケティングに関わっていると、「結局いま自分は売ることに必死になっているだけなんじゃないか」とか、「そもそも何を根拠に判断しているんだろう」といったモヤモヤがつきまといます。僕もずっとそこが引っかかっていて、施策を考えてもどこか腰が落ちない感覚がありました。 この本は、そういう“足場の不安定さ”をだいぶ整えてくれます。印象的だったのは、ドラッカーの「マーケティングの目的はセリングを不要にする」という文脈が、押し売りと対比される形で丁寧に説明されているところです。売り込みの巧さよりも、そもそも企業がどう市場に向き合うのか、という姿勢の話として腹に落ちるようになりました。また、顧客ニーズの探索を軸に置く理由や、企業全体で仕組みをつくらないと需要をつかめないという視点も、日々の業務の“どこを見て動くか”を変えてくれます。 さらに、S-O-Rモデルや標本抽出の考え方など、普段なんとなく扱っていたデータや調査の裏にある原理が具体的に説明されているので、判断の根拠を持ちたい人にはかなり助けになります。無理に難しい言葉で飾らず、実務と研究の橋渡しをしてくれる一冊です。 自分のマーケティング判断が場当たり的になっている気がする人には、とても相性がいいと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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