
追懐のコヨーテ The cream of the notes 10 (講談社文庫)
森博嗣
講談社 / 2021-12-15
この本について
仕事や人間関係で疲れているとき、自分の調子が悪いのか、それとも環境のせいなのか、だんだんわからなくなる瞬間があります。距離を置くべきなのに、その判断すら鈍っていく感じ。僕自身、そういうモヤモヤを抱えたまま日常を回してしまうタイプなので、森博嗣さんの『追懐のコヨーテ』にある視点は、ちょっと息を整えるきっかけになりました。 この本が効くのは、「自分を正しく測れなくなっているとき」に、思考を一段フラットに戻してくれる部分です。例えば、調子は“最大値が出るかどうか”ではなく、“いつもの自分として続けられるか”で判断した方がいい、という感覚。これは仕事にもそのまま当てはまります。また、雨の日の風景で住みたい町の価値が変わるように、物事は「良い条件だけ」で見ない方がいい、という静かな助言も刺さります。さらに、意見の違いと人物の好悪を切り離す姿勢は、SNS時代にこそ必要だと感じました。 全体的に、人生を劇的に変えるというより、“思い込みの角度を数度だけ直してくれる”ような読後感です。強い言葉で背中を押すタイプではないので、じっくり噛みたい人向け。特に、「最近ちょっと視野が固くなっている気がする人」に静かに効きます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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